石けんの旅 [石けん]

シャボン玉を作ったことがありますか?
ほとんどの人があると思います。
それくらいこの遊びが浸透しています。


では、なぜ石けん水から作られるものがシャボン玉と呼ばれているのでしょうか?


シャボン玉の「シャボン」はポルトガル語から来ているとされます。
ポルトガル語でサボゥンと発音されます。
なぜポルトガル語かといえば南蛮貿易ですね。
ポルトガル人からの鉄砲伝来が1543年とされています。
はるばるポルトガル人が極東までやってきたときに伝わったということです。


ではその「サボゥン」は元々ポルトガル語だったかというとどうもそうではないようです。
途中の経過は分かりませんが、アラビア語の「サーブーン」から来ています。


奈良時代からアラブ勢力はイベリア半島に侵攻しています。
ヨーロッパ中世の時代はアラブ圏の方が文化的上位だったといわれています。
かのイブン・バットゥータもイベリア半島に渡っています。
イブン・バットゥータは14世紀の旅行家です。


そういうことで「サーブーン」から「サボゥン」になったとしても不思議ではないでしょう。
そしてその「サボゥン」が「シャボン」になった。


ちなみに、石けんはフランス語だとsavonとなります。
Savon de Marseilleは、マルセイユ石けんですね。


石鹸は因数分解のように字義を元に作られました。
一方、「しゃぼん」は音として日本語に残りました。
石けんもバットゥータのように、「サーブーン」から「サボゥン」、そして「シャボン」と旅して来ました。

nice!(0) 
共通テーマ:美容

nice! 0

ホーム

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。